新着情報
2025年7月21日(月祝)高校生のための特別公開講座Ⅲを実施しました
今回もテーマは「現場で使えるボディメンテ!」。講師は前回に引き続き高橋洋介先生(たかはし鍼灸接骨院院長)と同院の高杉天眞先生らをお招きし、大垣商業高校女子バスケットボール部の皆さんを対象に13時30分からみっちり3時間の予定で実施しました。

まずは本校自慢の最上階(5階)にある県下の学校では最大級(208畳)を誇る柔道場で開講式を行い、講義内容の説明がありました。
受講内容は大まかに3つ。
「正しい姿勢(バックスリー)」
「正しいストレッチ」
「シューフィッティング」
どれも明日から、現場で使える知識と技術です。
早速「正しい姿勢」の講習が始まりました。

「正しい姿勢」のキーワードは「バックスリー」。後頭部・背中・腰を一直線上に置くように意識するだけで、体幹は大幅に強化され、 パフォーマンスが向上します。
逆に、無意識の「猫背」状態は、パフォーマンスを低下させ、ケガのリスクを増加させてしまいます。
「バックスリー」を意識するだけで、相手への「当たり」が格段に強化されました。

さらに講座は「正しい姿勢」の上級編に進みます。
上級編のポイントは
「肩幅に開いた足の大腿部の回外」「呼吸法(丹田)」「両手の親指の向き」「舌を上顎に」

・・・文章だけではなかなか伝わりづらいとは思いますが、実際に高杉先生から実演を交えて教えていただくとアラ不思議、押しても引いても揺らしてもビクともしない強い体幹に大変身!
参加者の一人は「私はセンターをやってるけど、めっちゃ試合で使えそう!」と大はしゃぎでした。


次の講習は「正しいストレッチ」

ケガを防ぐためにはストレッチを正しく行う必要があります。間違ったやり方は効果が出ないどころかケガを誘発するリスクまで発生します。
今回は二人で行う2種類のストレッチに絞って学習しました。
高杉先生の実演を見ながらポイントを学習し、ペアで実践。「お~~、効くぅぅぅ~~、伸びるぅぅぅ~~」の声があちこちで上がりました。


最後は、高杉先生がバスケ部顧問の葛西先生をモデルに強烈なストレッチを披露。畳をたたいてあえぐ葛西先生を尻目に「強すぎるストレッチは、筋肉を破壊する可能性があるので、みなさんはやらないようにしてくださいね。」と説明。周りの部員のみなさんは大爆笑でした。

最後の「シューフィッテイング」はまず「自分の足の診断」から始まりました。
2人組になって自分の足の状態(アーチ、踵、足の指)をスマホで撮影し、評価票を使って診断します。0点は異常なし、6点は全て問題ありとなります。
これらの足の異常(疲労)も前述の「正しい姿勢」と「正しいストレッチ」でずいぶん改善されるというお話がありました。


測定後は、場所を実習室に移して、た「シューフィッテング」の開始です。

靴選びのポイントは「紐ぐつであること」「踵を守るカウンター」「指の部分で曲がる」「ねじれを防ぐシャンク」の4つ。
そして、高橋先生が「正しい靴の履き方」「正しい靴紐の結び方」「インソールの活用」について、部員のみなさんが普段履いているシューズを使って説明をしてくれました。


靴紐は、結び方や締め方、その強さによって競技のパフォーマンスを左右したり、ケガのリスクを増減したりする、スポーツマンにとって重要な要素の一つです。
部員のみなさんは、自分の靴の左右で結び方や締め方を変えて、その効果の違いを確かめていました。




多くの部員のみなさんが「正しい結び方をした方が断然動きやすい」と実感したようで、中には、講師の先生から「あなたのはいている靴は全く合っていない」と指摘を受けてショックを受けている人や、「自分は足の診断が6点だったのでインソール購入を検討したい」と考える人もいました。
和気藹々の雰囲気の中、あっという間に3時間が過ぎ、講師の方々の最後のあいさつに対して、参加された部員のみなさんからは温かい大きな拍手が送られ、今回の講座も無事、そして有意義に終了することができました。
暑い中、講座に参加していただいき、最後まで明るく元気に集中して受講いただいた大垣商業女子バスケットボール部のみなさん、大変お忙しい中、本講座の担当を快く引き受けていただいた高橋先生をはじめとする講師の方々に心より感謝いたします。
最後に、参加された部員みなさんからのアンケート(集計・抜粋)を掲載したします。
高校生のための特別公開講座
岐阜保健大学医療専門学校
「アンケート集計結果」 7.7.21
対象者:大垣商業高校女子バスケット部 19名(3年1、2年8、1年10)
1.本校について、講座を受講する前から知っていましたか
③よく知っていた ②名前程度は知っていた ①知らなかった
0名(0.0%) 5名(26.3%) 14名(73.7%)
2.今回の学習内容は理解できましたか
⑤よくできた ④まあまあできた ③ふつう ②あまりできなかった ①全然できなかった
19名(100%)
3.今回の学習は部活動等で使える知識や技術はありましたか
⑤多くあった ④まあまああった ③ふつう ②あまりなかった ①全然なかった
19名(100%)
4.本講座の全体を通した満足度について
⑤大変満足 ④まあまあ満足 ③ふつう ②あまり満足ではない ①全然満足ではない
19名(100%)
感想や要望等(次の機会に学んでみたいことなど)【要約】 ・正しい姿勢やストレッチ、靴紐の結び方は練習や生活に生かしていきたい。(複数同様意見) ・知識を身に付けてスポーツをすることは大切で、もっと前から知っておくべきだと思った。 ・進路希望が医療系なのでスポーツも視野に入れていきたい。 ・体の使い方や体幹の重要性が理解できた。靴紐も意識せずに結んだり、バッシュを選ぶときにデザインを優先したりしていたので、今後は自分の足に合ったバッシュを選びたい。 ・説明がわかりやすく理解できた。靴紐の結び方で動きに変化が出るので今後に生かしたい。 ・姿勢や親指の向き、インソールなどで体幹が強くなることが実感でき感動した。 ・靴紐の結び方や姿勢でこんなにも気をつけることが多いということを知られて良かった。 ・話しだけでなく実際に体験できて理解が深まったし興味が持てた。自分は姿勢が悪いので普段から意識してケガなくバスケに頑張りたい。 ・とても面白かった。これまで正しいと思ってやっていたことが間違いであると気づいた。例えば靴紐をキツく結んでいて中側骨捻挫を起こしたので今はゆるく結んでいるが今日習った正しい結び方をすると走りやすくてケガの防止もできると知った。土踏まずができるよう頑張る。 ・自分はFPIが6点で回内が強くX脚なので、色々試して治していきたい。インソールを試して効果に感動した。購入を検討したい。 ・パワーポジションを正しく取ったときの安定感に感動した。デフェンスに役立てたい。 ・楽しかった。靴紐の結び方や正しい姿勢、ストレッチを意識してケガのないようにしたい。 ・パワーポジションや靴の選び方、はき方でパフォーマンスやケガのリスクが変化することが良く理解できた。今後に生かしたい。 ・姿勢が腕の可動域に影響することが分かった。今後の運動に生かしたい。楽しい学習だった。 ・自分はセンターなのでパワーポジションの話は参考になったしすぐに実践したい。足がすぐに痛くなるので正しい靴紐の結び方が知れてよかった。 ・今の自分の足の状態を知ったうえで、ケガの予防や正しいストレッチ、靴紐の結び方などを学ぶことができ、今後使っていきたい。説明が丁寧で分かりやすかった。 ・バスケの技術を磨くだけでなく、姿勢や靴紐の結び方を見直すことでより強い体幹を手に入れ、バスケが上達することを学んだ。日々取り組んでいきたい。 |