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2026年度 作業療法学科 公開講座「頸髄損傷の作業療法」を開催しました 【リハビリテーション学部作業療法学科】

(原田 武司氏) (関根 明臣氏)
6月18日(木)岐阜保健大学リハビリテーション学部作業療法学科は、公開講座「頸髄損傷の作業療法」を開催しました。今回の講座では、大学時代の交通事故により頸髄(C4~C5)を損傷しながらも、大学復学や一般企業への就職を果たし、約40年間にわたり社会で活躍された原田武司氏を講師としてお迎えしました。また、長年にわたり原田氏を支援されてきた臨床心理士の関根明臣氏にもご講演いただきました。
前半では、本学教員による頸髄損傷の作業療法に関する講義が行われ、障害特性や自助具の活用、生活支援の方法などについて学びました。続いて原田氏より、「或る頸損者の45年の足跡」と題した講演が行われました。
原田氏は23歳のときに交通事故で受傷し、四肢麻痺となりました。絶望的な状況の中から、家族や医療スタッフ、仲間たちの支えを受けながらリハビリテーションに取り組み、大学への復学、一般企業への就職、結婚や子育てなど、多くの経験を重ねてこられました。講演では、「まずは行動することの大切さ」「障害があっても社会参加をあきらめない姿勢」「完全参加と平等を目指す生き方」について、ご自身の体験を交えながら語られました。
また、一般企業でシステム開発やソフトウェア開発に従事し、国内外への出張業務も経験されたこと、退職後も趣味や旅行、スポーツ観戦などを楽しみながら充実した生活を送られていることが紹介されました。参加した学生たちは、障害の有無に関わらず、その人らしい生活や社会参加を支える作業療法の役割について理解を深めました。
後半では、臨床心理士の関根氏より「原田さん支援の背景 ~自我発達の障害と対応法~」をテーマに講演が行われました。発達段階における心理的課題や自己発達の視点から、障害受容や社会参加を支えるために必要な支援について解説され、身体面だけでなく心理面への支援の重要性について学ぶ機会となりました。
質疑応答では学生から多くの質問が寄せられ、原田氏と関根氏が一つひとつ丁寧に回答されました。参加者にとって、障害当事者の人生や思いに直接触れることで、作業療法士として必要な視点や支援のあり方を考える大変貴重な学びの場となりました。今後も作業療法学科では、地域社会と連携しながら実践的な学びの機会を提供してまいります。


