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2026/06/11

2026年度 犬を介在させた作業療法公開講座を開催いたしました【リハビリテーション学部作業療法学科】

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6月11日(木)午後、「身体障害者補助犬(介助犬、聴導犬、盲導犬)、シニアサポート犬とリハビリテーション医療」について公開講座を開催しました。動物介在療法は日本で普及が遅れていますが、「欧米ではほとんどの病院で動物介在療法が実施されている。また、アメリカやイギリスなど、動物介在療法の先進国では、その治療行為が公的に認められている。例えば、体調が優れず外来受診した場合、日本では薬を処方されるのが一般的であるが、アメリカでは「犬や猫を飼いなさい」という処方が認められている。なぜ日本では動物介在療法が普及しないか、という理由の一つは科学的な検証が不十分であることが挙げられる。また、厚生労働省が認めていないため、保険点数として加算されず、個人負担での治療になってしまう(太田公明:賢者の目. Vol.15,ペトハピ,https://pet-happy.jp. 2016)。」といった背景が指摘されています。

 作業療法として4年前から研究中のテーマは「犬介在療法:前頭葉機能評価による効果の検証」で、これらの内容を説明した後、研究協力団体である日本聴導犬協会の有馬会長より「身体障害者補助犬やシニアサポート犬の行動特性」の講話、デモンストレーションと続きました。

 講座の前半では、「犬介在療法にはどんな効果があるの?~犬と人との関わりがもたらす効果~」をテーマに講演が行われました。犬との触れ合いは、身体活動の促進だけでなく、不安やストレスの軽減、コミュニケーション意欲の向上など、身体面・精神面の双方に良い影響を与えることが報告されています。講演では、これまでの研究成果や実践事例を交えながら、動物介在療法が医療・福祉分野で果たす役割について紹介されました。

続いて、身体障害者補助犬やセラピー犬の行動特性について説明が行われました。補助犬やセラピー犬は高度な訓練を受けており、人との信頼関係を築きながら支援活動を行っています。その育成には、犬の望ましい行動を引き出す「陽性強化法(ほめる訓練)」が用いられており、参加者は犬の学習過程や育成プログラムについて理解を深めました。

後半には、補助犬やセラピー犬によるデモンストレーションが行われ、参加者は実際の支援場面を想定した犬の行動を見学しました。
また、希望者を対象にしつけ体験も実施され、犬との適切なコミュニケーション方法や陽性強化法の基本を実践的に学ぶ機会となりました。参加者からは「犬と人との関係性について理解が深まった」「医療や介護の現場での活用に興味を持った」といった声が聞かれました。

本学ではこれまでシニアサポート犬を活用した研究に取り組んでおり、今後はがんのリハビリテーション医療における犬介在作業療法の研究も進めていく予定です。身体機能の維持・向上だけでなく、患者の心理的支援や生活の質の向上を目指し、地域医療への貢献につながる研究活動を推進してまいります。